某サイトで買った Xiaomi AirDots Pro2 のパチモン

【まとめ】

・未開封品が4,000円弱と絶妙に怪しい価格で売っていたものを購入

・到着後、同梱物が微妙におかしいことに気づき、取引完了は行わず入念に検証を行う

・動作検証した結果、パチモンと判断し、出品者に連絡(正規の動作と違う、というニュアンスで伝える)

・出品者は返品に応じてくれた、とても真摯な対応だった

・後日ようつべで本物とパチモンを比較する動画を見つけ、確信。

・パチモン作る奴が悪。出品者も被害者。未開封品は買ってはいけない

 

【経緯】

11月末のある日、国内ではなかなか出回っていない AirDots Pro 2 を某フリマサイトで発見。未開封品が送料込み4000円弱であった。

 

この金額は絶妙に怪しい金額である。なぜなら、中華通販サイトの販売価格は6000円〜8000円が相場だからである。

しかし無性にTWSが欲しかったこともあり、即決で購入。2日後、商品が届いた。

3日間の行動を備忘のために記録しておく。

 

※到着〜検証〜返品を1日で終わらせたこともあり、写真は撮っていない

※国内レビュアーのブログ等を確認し、同梱物の外見・充電ケースの操作方法・Xiao AI Lite の操作方法はすでに予習済み

 

【1日目】

品物が到着。箱を開けてから早速いくつかの違和感に気づく。この時点では「中華製品だし多少は…」と思いつつ物品確認を進める。

・箱の上部にテープが貼られていない

・USB-C ケーブルに Xiaomi のタグがついていない

・Xiao AI LiteアプリのQRコードが記載されているカードがない

・取説が白黒印刷になっている

 

充電ケースのチェックに取り掛かる。ここでさらに違和感を覚える。この時点で受け取り連絡はしてはならないと確信。

・蓋を開けてもLEDが白色点灯しない(本物は点灯する)

・側面のファンクションキーを2秒以上押してもLEDが白色点滅しない(ペアリング待ちの状態になるはず)

・充電完了後、赤色LED点灯になる(正規品なら白色点灯のはず)

 

イヤホンについては問題なくペアリングできた。そのため、イヤホンとしては問題なく機能していた。

しかし、ペアリング後スマホ(POCO F2 Pro)側で利用しているコーデックがSBCになっている。LHDCとなることを期待していた。

イヤホンも怪しいと感じたが、ファームウェアが古い可能性も否定できないため、Xiao AI Lite アプリを使ってのファームウェア更新テストに移る。

ファームウェア更新のためには、アプリを使ってスマホと AirDots Pro2 をペアリングさせる必要がある。

 

しかし、これがどうやっても成功しない。

 

翻訳アプリを駆使して数時間登録の操作を繰り返し(他の機種でもテスト)、辿り着いた結論が以下である。

・ケースからイヤホンを外した状態でアプリ経由のペアリングはできない

・アプリ経由でペアリングするためには、イヤホンを収納した状態で、ケースのファンクションキーを押してペアリング待ちの状態にする必要がある

・ただし、購入物のケースはそもそもファンクションキー長押ししても、ペアリング待ちにはならない

 ⇨つまり、少なくともケースはパチモンないしは不良品であると判断

 

そして出品者に状況の連絡(ケースが異常である事)と返品の意思を伝える。

操作・仕様についてはコメント出来かねる旨と、返品を受け入れる旨の返答をいただく。

極力返品したくなかったためその後もテストを繰り返すが、結局どうやってもアプリ経由のペアリングが出来ずじまいとなった。

 

【2日目】

出品者へ返送を行う。

 

【3日目】

出品者より連絡をいただく。大まかには下記。

・「動作確認をしたが、問題なく音も出ており、安定稼働している。どこがおかしいの?」と連絡 

 ⇨おかしいのはケース側で、アプリ経由のペアリングができないと言ってるんですが。。と返信

・「アプリ連携もできてるんすけど。。でもキャンセルでいいよ」と連絡。同時にキャンセルの連絡。

 ⇨じゃあどうやって成功したんだ、ケースの動作についてはどう説明するんだ、正常だというならその点具体的に言ってくれよ。。。

  と言いたい気持ちを呑み込みキャンセルを受諾。取引は無効となる。

 

キャンセル受諾の直後、出品者の言ってることは本当なのか?と思いながらペアリング方法の情報を検索していた。

すると、こんなようつべの動画を見つけた。

https://www.youtube.com/watch?v=EJxciufiBDM&feature=share

 

・・・かなり似ている。

スペイン語?なのか全く言葉は聞き取れないが、目で見えるだけでも以下が共通している。

・USB-C ケーブルにタグが存在しないこと

・ケース開いてもLEDが点灯しない

 

Xiaomiのパチモンが存在するという事実を知り、少なくともケースはパチモンだったと確信した。

返送の送料はこちらで負担した形となったが、泣き寝入りするよりは安くついたと思い込むことにした。

 

中華製品だからといって甘く見てはいけない。未開封品は疑って見る必要がある。

商品を受け取った後は必ず動作チェックを行い、おかしい点があれば出品者に報告をすることにより、金銭面の被害を最小限に抑えられる

と言う事を学びました。

 

出品者の方は概ね真摯に応対いただけた。パチモンは買わないように気をつけていただきたい。

そしてXiaomiのパチモンはこの世から消滅してほしい。